経血の匂いだと思っているものは、実は紙ナプキンがムレて起こっていることが大半です。
ムレると雑菌が繁殖し匂いやかゆみなども起こします。通気性もよく吸収力のある布ナプキンにすると、匂いは劇的に変わります。
もし布ナプキンにしても経血が匂う場合には、体の中に毒素がたまっていると気づくきっかけにもなります。

冷えは万病のもと。使い捨てナプキンは体を冷やします。初めて布ナプキンを使った方から「温かい」という感想をよくいただきます。重ね着すると温かいように、布ナプキンは体を温めるので気持ちがいいです。
股からあたためることで血流がよくなり体調にも嬉しい変化があります。
特に麻はコットンよりも実は温かいのです。冷えを取るために生理以外の日でも使っている方も多くいらっしゃいます。

布ナプキンにするとナプキンにつく経血量が少なくなるという方が多いです。
これはトイレで出す経血量が増えたということです。
紙ナプキンは経血が出てもすぐに吸収して固めてくれるので、体は甘やかされた状態になります。布にすることで子宮や下半身に意識が向くようになります。
現代では信じられませんが、今から100年くらい前までの女性は、経血を体内にためてトイレで出す「経血コントロール」が出来ていたと言われています。文献を読むと、「生理中は血が出ていて何もできなかった」という記載もあるのですべてできていたとは思いませんが、現代のようないい生理用品がなかった時代、ある程度のコントロールができていたのは間違いありません。
関係しているのは骨盤底筋。女性の健康にとても必要で、生理、妊娠、出産、尿漏れ、老後の介護などに深く関わってくる筋肉です。適度に使い鍛えておく必要があります。

一度の生理で30個のナプキンを使うとすると、5個×6日＝30個必要です。
紙ナプキン１回２０円で、20円×30個＝600円/月となります。一年間では、600円×12ヶ月＝7,200円かかります。
つきのわの布ナプキンの平均単価は1,500円。10枚で使い回すとしたら大体2年で元が取れます。
布ナプキンはそれ以上使えます。そしてホルダーなどショーツに固定するものはしっかりとした商品がいいけれど、その他は使わなくなったハンカチを使ったり、自分で作ったりもできます。
使い始めこそお金はかかるものの、一気に購入しなくても数枚ずつ揃えていく方がほとんどです。慣れてきたら使用枚数も減ってくるのでお金も手間もかからなくなってきます。「紙ナプキンを切らした。」と買いに行かなくていいのも楽ちんです。

今まではごみとして捨てていたものを自分の手で洗うことで、毎回しっかり経血を見ることになります。継続的に見ていると身体の変化に気づいてきます。ストレスが強い時や不摂生がたたると経血が落ちにくくなり、健やかに過ごしていると漬け置きするだけでするっと落ちるなど、自分の体の状態を把握できるきっかけになります。
体をよくしていくためにはそこに意識を向けることが第一歩です。